「もはや障害者のスポーツ大会ではなく、アスリートたちの競技会なのです。オリンピックに何ら劣るものではありません。」
2000年のシドニーパラリンピックの時、IPC (International Paralympic Committee)の会長が会議の席で各国の関係者を前にして強調していたのを覚えています。
それから8年、今年の北京パラリンピックは障害の程度によって細かく分かれていた競技種目の大幅な見直しが行われたと聞きます。車いすフェンシングは大まかに言うと「腹筋力」のある・なしがクラスAとBの違いなのですが、陸上や水泳では、同じ100mでも障害別のクラスが多く、何人もの金メダリストが誕生することになります。
障害の程度は一人一人違うのですから、それを「公平に」クラス分けするのは大変です。どの競技でも、ボーダーライン上の選手にとって、障害が軽いクラスに入るのか、重いクラスに入るのかは成績に直結する問題です。
今回北京で実施される競技数は20。種目数は157。クラス数は472。オリンピックとは全く違うシステムになっていることがおわかりになると思います。(競技内容の説明は日本障害者スポーツ協会のページで・・・パラリンピック実施競技)
毎日新聞で変わるパラリンピックという記事を見つけました。三回シリーズでパラリンピックの現状や問題点がまとめてあります。
今晩開会するパラリンピック。現場にいないとかえって気になることがあれこれでてきます。シドニーでもアテネでも頭の中は「車いすフェンシング」のことだけでいっぱいだっだのですが・・・
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