朝日新聞の朝刊を見て、「わー並んだ!」と思いました。
「相撲協会すいませんでした」
「北の湖理事長すいませんでした」
「間垣親方すいませんでした」
「日本の皆さんすいませんでした」
大麻所持で逮捕された元若ノ鵬の記者会見での発言です。
5,6年前、もらったメールに「すいませんでした」とあって、とてもひっかかった私でしたが、もう完全に「市民権」を得た表現となったようですね。
「済む」→「済み」(動詞の活用形)+否定の「ません」ですから、sumimasen と発音するはずですが、mが二回続くところが段々省略されて suimasenとなってきたようですね。言いやすい音に変化していくのは当然な流れなのでしょう。
私がひっかかることばの横綱格(?)の「着れる」のら抜き表現とは違う、単純な音声変化だとは思うのですが、話しことばでは聞き流せるのに、書きことばでは今も「ちょっと」ひっかかります。まだ流れに乗れていませんね。
日本という「外国」に来て日本語を覚えたロシア出身の元若ノ鵬が「すいません」という音でこの表現を身につけたのは、とても自然なことなのだろうな、そう思いました。日本語を自由にあやつれるまでになりながら、道を誤ってしまった力士のこれからに心が痛みます。
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