2018年3月21日水曜日

聞きたいこと

車いすフェンシングに関わるようになって、特に2020年の東京パラリンピックが決定したから、メディア取材を受ける機会が増えました。車いすフェンシング協会として、いろんな方からインタビューを受けてきました。

下調べをしっかりしてから取材する人。「全くわからないので」と居直って(?)何から何まで聞き出そうとする人。取材の後にもしつこく電話であれこれ尋ねる人。

取材結果も、納得できるものから、「こんなこと言ってないよ・・・」のレベルまで。中には「あの短時間の取材でよくここまでまとめられるな」と感心したことも。

色々な経験の中で一番インパクトの強かった取材は、テレビの女性記者のもの。取材申込は取材予定日の約一週間前。こちらの都合はほぼ関係なく時間の設定を希望。カメラマンと二人でやってきた取材はとにかくせからしい・・・インタビューもこちらの意見を聞き出すという態度にあらず。本人が予想している答えでないと、何度か質問を繰り返して聞き直す。まるで「誘導尋問」。

長時間撮影したものは、見事に編集されて、ほぼボツに。テレビの画面に登場して解説するその女性記者のコメントは「そうじゃないでしょ!」と突っ込みたくなるもの。取材前に彼女が作った企画に合った画像をつなぎ合わせただけの短い番組。

「聞きたいことだけを聞いた」インタビューの結末。

誰かの意見を聞くとは、自分が知らなかったことに出会うこと。それから学ぶこと。でもメディアの世界は少し違っているのかもしれません。メディアリテラシー、しっかり学ばねば。


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