学生時代カリフオルニアのサンディエゴに行った直後、遠くに見える山で火事が発生。風にあおられて火が飛ぶのか、あちこちで火の手が上がりました。昼間なのに煙のせいで薄暗い中、アメリカのお父さんが言いました。「もし避難しなきゃならなくなったら、パスポートは忘れないで持っていなさい」と。
ご近所の家では屋根に上がった住人がホースで必死で水をまいていました。もし火の粉が飛んできても燃えないように、です。まだ炎は遠い場所だったけれど、みんな必死に自分たちの家を守ろうとしていました。
今回のカリフォルニアの大火事の映像を見ていると、私が経験したものとは桁違いの火の勢いです。その理由は東の砂漠から吹き付けるSanta Anaと呼ばれる強い風。カラカラの空気を運んでくる強い風です。風速30メートルにもなっているとニュースで言っていました。
山火事とは言うものの、住宅地も含めて多くの建物が被害にあっています。容赦なく全てを飲み込んで燃やし尽くしてしまいます。
サンディエゴの生活で何度も耳にしたSanta Ana。マリアさまのお母さんの聖アンナを意味しているというのに、大きな自然災害の元になってしまうのですね。早く収まってほしいものです。
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