2017年12月22日金曜日

決断

「本日は列車が定刻より30秒遅れましたことをおわびいたします」

我が耳を疑った車内放送
20年近く前の新幹線、東京到着直前

人身事故が全くないままに走り続ける新幹線
世界的に見ても奇跡ともいえること

でも今回ばかりは危なかったようですね


博多出発後最初の停車駅小倉で異臭に気づき
岡山駅で乗り込んだ保守担当社員も異音を確認
「次の駅で止めて点検したらどうか」と提案
東京のJR西日本の輸送指令の判断で運行続行

異常を感知してから約3時間
約千人の乗客を乗せて走り続けた新幹線

検証が進めば進むほど
「大事にならなくてよかった・・」と

異常に気づいた人の誰かが「止める」決断は
できなかったのかと思うけれど
定刻運行が当たり前の新幹線
「もし何でもなければ・・・」
その時の責任が取れるのか
そんな気持ちが担当者全員にあったはず

乗客の安全が第一
基礎の基礎が忘れられた3時間

時刻表通りに電車は動くもの
そう信じる日本人

でも「当たり前」なんてことは何もない
それをみんなで確認しなければ
大きな事故になる前に



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