2017年12月17日日曜日

余韻

いつものように急に切符を買って行ったコンサート
弦楽四重奏「カルテット・アロド」
バイオリン2人、ビオラ、チェロ
パリ音楽院の同窓生4人、結成してまだ3年目
日本でのデビューツアー

最初はモーツアルト
穏やかな音の流れの中でほとんど寝てしまった私・・・

2曲目は今年10月に初演された現代曲
不思議な音の繋がりにこれは寝られませんでした

後半はメンデルスゾーン
強烈な現代音楽からは一転して見事なまでのハーモニー


最終楽章が静かに終わります
第一バイオリンが弦を引き抜いて音が消えていきます
そしてそのまま十数秒
4人の演奏者は身じろぎせず
会場も静まりかえります

やっと演奏者に動きが戻って会場は拍手の嵐

演奏終了直後からのブラボーや拍手もいいけれど
これだけたっぷりした余韻を味わったのもすてき

音楽のおしまいは音が消えた時ではないのですね
音のない余韻の時間は表現者の想いに満ちていました


0 件のコメント: