私が車いすフェンシングの活動に関わり出した頃だから1998年あたりのこと。24時間テレビのドラマに車いすフェンシングが登場しました。主演は滝沢秀明さん。フェンシングの選手だった彼が交通事故で車いすの生活に。車いすフェンシングに出会って新しい人生を切り開いていくというストーリーだったと思います。
監督が車いすフェンシングのピストを東京のスタジオに運び込んでの「演技指導」じゃなくて、車いすフェンシングの指導をしてドラマが完成しました。障がいを乗り越えた男性の感動の物語!
感動か笑いかというインターネットの記事。障がい者について「感動」の物語を提供するのか、それともお笑い番組風な放送をするのか。障がいを持つ女優のコメントが掲載されています。読んでみてください。
朝日新聞のメディアタイムズにも24時間テレビ「愛は地球を救う」とNHKEテレの「バリバラ」の比較を取り上げています。
「障がい者=かわいそう、がんばっている」として多くの支援が集まることは決して悪くはないけれど、でもそれだけでは、というのが記事の内容です。
20年近く前のドラマも、見終わったあとに、「ちょっと違うけれどな・・・」と感じたものでした。一般受けするドラマを作ることは大事だけれど、それが当事者や関わっている人たちの現実から離れてしまったのでは、意味ないのに、と思う私です。
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