パリ同時テロで奥さんを亡くしたアントワーヌ・レリスさんのことを書いた昨年の11月22日のブログ。あれから9ヶ月がたちました。
レリスさんは当時のこころの葛藤を記した手記を今年の3月に出版し、現在20カ国以上で翻訳されているのだそうです。
自分のこころから憎しみを取り除き、悲しみとだけまっすぐに向き合う。それが亡くなった奥さんを自由に思い出せると気づいた、とありました。2歳の息子との「ささやかな日常のリズムが、不安や憎しみをやわらげてくれた」とも。
犯罪行為で突然に愛する人を亡くす、それは私たちがどんなに想像をめぐらせても、たどり着けるものではありません。「悲劇の後も、普段の暮らしを変わらず続けること、それは銃を撃ち合うより、よほど英雄的」このレリスさんの気づきが、少しずつ波紋を広げ、少しでも多くの人に届けば、と思います。
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