新聞の投書のタイトル。60歳の看護師さんが、90歳に近い実母の変化に自分が対応できないことを記していました。
汚れた紙パンツをはきかえようとしない、お風呂も一緒に入ろうとしない。母親のペースにいらだち、声を荒げてします。
医師である娘から「何を本気で怒っているの。認知症の看護をもう一度勉強したら」と言われてショックを受けたとか。
母の在宅介護の折にわが家に来てくれたヘルパーさんの多くが、「母にはこうはできませんでした」「若かったからか、おばあちゃんにとってもひどく当たっていた私を後悔しています」などと言っていたことを思い出します。
他人だからこそ、客観的になれる、でも肉親にはできない。それはどんな人でも同じだと思います。衰えていく肉親を受け入れられない、なんで、こうなってしまうの・・・と気持ちが揺れるのです。
私自身、決して完璧な介護者ではありませんでした。でも、プロの方々や友人に一杯助けてもらって、自分自身の気持ちの整理をつけながら、介護の日々を送りました。
家族としての人間関係が変化する、それも当然のこととしてあるがままを受け入れられれば。でもそれが一番、難しい。この投稿者の方に「その気持ちは自然なんですよ」って声をかけてあげたくなりました。
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