たった半年でしたが有料老人ホームのマネージャーをしていた時のこと。高齢のご夫婦が入居を決められた時、「これでやっと食事作りから解放される」とおっしゃった奥さま。多分、毎日の食事の用意に四苦八苦していらしたのでしょうね。
でも、ほどなく、この奥さまの様子が変わってきました。「楽になった」反面、「することがなくなった」日々。動きやおしゃべりが鈍くなっていってしまいました。
人が生きていくためには日々、食べていかなくてはなりません。その食事作りが面倒なら、しんどいことでしょうね。見かけによらず(?)食事を作るのが好きな私。時間のある時にお料理するのが、バタバタした日常のいい気晴らしになっています。
食育・料理研究家の肩書きの坂本廣子(ひろこ)さんのことばです:いい人生にするカギは料理力にあるのよ
子どもも高齢者も「料理力」をつけて人生を楽しんでほしい、そんなメッセージです。
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