シリアの現状を伝えるニュースの多くは爆破された街並や逃げ惑う人々。2011年から始まった内戦は停戦協定を結ぶ努力はあるものの、解決にはほど遠い現実。
ハフィントンポストに掲載されたシリア出身の女性が書いた記事。「私が住んでいた内戦前のシリアは本当に美しい国だった」というタイトル。
「オリエントの真珠」と讃えられてきた首都ダマスカス。人類の貴重な遺産が次々に破壊され、シリアにとどまる人たちは餓えに苦しみ、国を捨てて難民となる人たちは命をかけて地中海を渡ろうとする。
遠い国のこととしてではなく、同じ地球に今生きる人たちに起こっている出来事として感じることが大切、それは十分わかっているつもりの私たち。「美しい国だった」という記事の中の写真は、素晴らしさを伝えるからこそ、シリアの「今」に思いを馳せることの大切さを改めて教えてくれるような気がします。
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