けいちゃんが生まれた時に、出産のお手伝いをしてくれたデューラさんのことを去年の12月27日にブログに書いています。
同じことばのデューラが違う意味で使われているのを知りました。こちらは終末期の人に寄り添う人のことです。人が生の終わりに近づいた時、肉体的、精神的に支え、旅立ちに立ち会うのがデューラ。誕生と死、全く違う二つの場面で、同じ「産婆さん」という名前を持った人たちが仕事をする。少し不思議な感じがしました。
イギリスの緩和ケアのベテラン看護師で、デューラを養成しているハーマイオニー・エリオットさんは「人は生まれる時も死ぬ時も、未知の世界に漕ぎ出して行く。二つのデューラの役割はとても似ている」と説明しています。
誕生の時、未知の世界に漕ぎ出すのは、赤ん坊自身だけではなく、両親も同じこと。多くの不安や戸惑いがあるものです。同様に人が亡くなるとき、家族にとっても、支えとなる存在がいてくれるとしたら、どれだけ心強いことでしょう。
誰にでも訪れる別れの時に、しっかりした知識を持った人がそばにいてくれれば、きっと幸せな旅立ちとなるはずです。日本でも、そんな人たちが出てきてくれるといいなと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿