2011年2月20日日曜日

閾値

数年前、閾値(いきち)という言葉を初めて知りました。全く知らない言葉でした。

閾値とは:
   1) ある反応を起こさせる、最低の刺激量
   2) 生体の感覚に興奮を生じさせるために必要な刺激の最小値

現代人は強い刺激に絶えずさらされ、その刺激が強いのかどうかもわからないままに生活しています。テレビやラジオ、インターネット、情報があふれ、音があふれ、目も耳も、そしてこころも疲れ果てています。

食事にしても、刺激的な味を好む人が増えていると同時に、味に無関心な人も一杯。私たちが本来持っている「感じる力」をは一体どこに行ったのでしょうか。

「閾値を下げてみましょう」という言葉を耳にして、改めてこの「閾値」を考えた私です。刺激が穏やかでも、それに自然に反応するには、私たち自身の五感を働かせる必要がありそうです。

通り雨のにおい、風が木々を揺らす音、雲間から届く光、季節の野菜の穏やかな甘さ、日だまりのベンチに座った時の暖かさ・・・

この難しい言葉、「閾値」を下げてみると、小さな幸せに出会えそうですね。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

閾値
驚きました!!初めて目にする言葉なのに
”いきち”と入れたらこの閾値と変換されました。認知されている言葉なのですね。
味のある言葉。還暦過ぎて初めて知ることもあれば、還暦過ぎまで時間を重ねたからこそわかることも・・・
日本語って素敵!!       ogi

gorosatomama さんのコメント...

この難しい漢字をよく見てみると「地域」の「いき」と同じ部位がありますよね。ですが、私もこのことばを初めて目にした時、全く読めませんでした。

難しい漢字に出会うと母のことを思い出します。国文科で鍛えた彼女、読めない漢字はありませんでした。文字通りの「生き字引」。

これからは一人で調べてしっかり勉強します・・・