九州の新燃岳(しんもえだけ)の噴火で、避難しなければならなくなった住民の女性が、「まさかこの私が生きている時にこんなことが起こるなんて・・・」と発言していました。本心からのことばでしょうね。
「まさか」と思うことに出会うのが人生ですが、80年代、シカゴにいた時、テレビで見た竜巻被害者のことばが忘れられません。
貧しい地域のようでした。竜巻の通り道となった家々がめちゃくちゃに壊れていました。突然の災害。「まさか」です。
テレビのインタビューを受けた黒人女性が言いました。「神さまの思し召しなんです。きっと立ち上がる力も与えてくださいます」
「まさか」が起こった直後です。呆然(ぼうぜん)として、そして怒り、悲しみが襲ってきても不思議ではありません。そこでこの女性はこんな言葉を口にすることができたのです。
そのテレビの画面は、今も私のこころに刻まれています。毅然(きぜん)として「まさか」を受け入れる女性の姿が刻まれています。人間ってすばらしいですね。
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