シカゴに家族で住んでいた頃、単身赴任していた男性を食事に招待したことがありました。渡米して約1年。私たち家族にとっては先輩でした。
「アメリカではね・・・」というのがこの方の口癖でした。新しくやってきた家族にいろいろ教えてくださるその方のことばを黙って聞いていた私でした。
会社とアパートを往復して、ほぼ日本人の仲間とのおつきあいだけ、というこの男性の「アメリカではね・・・」の表現は、ごく限られた範囲の「アメリカ」だと思ったからでした。
決して批判しているのではありません。そのことばにウソはなかったはずですから。
私たちは、自分の限られた経験の中で、物事を判断して、ほかの人に伝えています。自分自身のフィルターを通した、その考えは、間違ってはいないだろうけれど、やはり「こんな考えがありますよ」として伝えるべきもののような気がするのです。自分の基準を押しつけようとするのは、やはり危険です。
これは私のブログへの「いいわけ」です。
私が聞きかじったり、見てきたりしたことを書いているこのブログ。こんなことを思っています、考えました、と書いています。
「ふーん、そんな考え方もあるかな」っというような軽い気持ちで読んでくださればうれしいです。「あれ、間違ってるよ」というところがあれば、どうぞご指摘ください。「知ってるつもり」はどこまでいっても「つもり」です。独(ひと)りよがりにならないためにも、柔らかい頭でいたいな、と思います。
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