もう20年近く前のこと、突然母が「物を燃やしてもいい場所知らない?」と私に聞きました。友人のご主人が工場の焼却炉を使っていいと言ってくださったので、母を連れて行きました。そこで母は数十年分の日記を自分の手で燃やしました。思い切りよく全ての日記を処分した母でした。
80歳を越してから、私の家に引っ越した時も、荷物はとてもきれいに片付いていました。その後施設にお世話になったこともあり、母の持ち物はとてもすっきりしたものでした。
その母の娘ですが、私は母の「かたづけ」遺伝子をもらっていないようで、すぐに散らかってしまう人です。還暦も過ぎ、さてさて、どうにかしなきゃ、と思うことしきり。そんな折、「老前整理」ということばに出会い、新聞を切り抜いていました。そして、それを提唱していらっしゃる坂岡洋子さんがラジオにも登場しました。
元気なうちに、自分の身を軽くするのが「老前整理」。物の整理を通して、自分の今後の生き方を考える。時間をかけてゆっくり物と対話しながら片付けていくことが大切だそうです。
気をつけるべきポイントとして:
1.一度に片付けようと思わない
2.完璧を目標としない
3.家族の物は手を出さない
4.収納家具を買わない
5.「使う物」と「使える物」を区別する
ご縁あって私のところにやってきてくれた物たちとしっかり対話しながら、ふさわしい行き先を考えることにします。
「断捨離」ということばも片付けものの大切さを言っていますが、今の私は「老前整理」の方がピンときます。でももう「老前」と言うより「老中」になりつつある私。さっさと片付けものに取りかかろうっと!
0 件のコメント:
コメントを投稿