やっと、飛行機が飛び始めたようですね。5日間もヨーロッパ関係のフライトがストップしてしまったのですから、その影響が多くの分野に及んでいるのが報道されていました。世界はつながっている・・・それを再確認した日々でした。
今回の大混乱の中、多くの旅行者が鉄道やバスに殺到したようですが、ウェブ上のツイッターやソーシャルネットワークでの情報交換が大いに役だったようです。
最近の空港は無線LANがほぼどこでも使えるのですから、空港で「放置」された旅行者が情報収集するのはそれほど難しいことではないはずです。
「スペインのバルセロナからパリまで、バスをチャーターします。参加しませんか?」
「・・・まで車で行きます。カーシェアしませんか?」
などなど、情報が飛び交(か)ったようです。
飛行機を予約して、空港に行って、チェックインして、搭乗して、出発・・・
この当たり前と思える流れがと切れた時、人々は右往左往(うおうさおう)。でもその混乱の中で助け合っていこうとする人たちがちゃんと出て来るものです。「不測の事態」(ふそくのじたい)の中で、お互いを気遣(きづか)い、やさしくなれるのかもしれません。
2001年9月11日午前11時。アメリカのバーモント州、バーリントンでレンタカーを借りて、シカゴに出発する前に、ガソリンスタンドのコンビニで地図を探していました。
「どこまで行くの?」
「シカゴ。あなたたちは?」
「テキサスのダラスさ」
「気をつけてね」
「あなたもね・・・」
こんな会話を交(か)わしたのを思い出します。9・11が、あれほどの事件だったとはまだわからなかった時です。飛行機が飛ばない状況の中で、レンタカーが借りられてよかったね、お互いにそんな思いを込めて、見ず知らずの人と声を掛け合いました。
あの日以降の大混乱と、9月11日の抜けるような青空を改めて思い出しました。
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