2020年の夏期五輪招致(しょうち)を検討している広島市。長崎市との共同開催はできなくなったけれど、現在も招致計画は進められているようです。東京都などとは違 い、競技会場や大会関係者の宿泊施設など、広島市だけではとても足りないので、中国・四国・九州の各地を候補に上げた計画となっているようです。
膨 大(ぼうだい)な予算が必要なのが、オリンピック開催。最近のように参加人数の多い大会となると、国家レベルでの準備が必要になってくるはずです。広島市 だけで賄(まか)えるものでは決してないはずです。
2004年のアテネオリンピック・パラリンピック。人口1千万と少しの小国、ギリシャ がホスト国となり、その準備のために、多くの借金をしたという話をパラリンピックの選手村で耳にしました。地下鉄が延び、街がきれいになったとアテネの人 たちは喜んでいたのですが、その「ツケ」は国民の想像以上に重いものだったのではないでしょうか。
ギリシャの財政危機の原因がオリンピッ ク開催だけであったとは思いませんが、ユーロ圏の国々にも危機が及ぶかもしれない現在の状況の報道を見るにつけ、ギリシャが「背伸び」をしたのでは、と感 じてしまうのです。
観光客を呼び込む。被爆地広島を世界に知らしめたい。経済効果が見込まれる・・・招致理由は色々あるで しょうが、そこは慎重に、と願わずにはいられません。
「子孫に借金は残さない」とオリンピック開催に広島市議会が反対しているという記事も目にしました。 この意見にもしっかり耳を貸して無理のない計画を作って欲しいものです。
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