2009年6月21日日曜日

短いスピーチ

2016年のオリンピック誘致合戦が活発になっているようです。さて、東京が二回目の開催地になることができるのでしょうか?オリンピックが決まれば、パラリンピックも・・・となると車いすフェンシング競技もあるのですよね。(えっ、誰がやるの???)

1964年東京オリンピック誘致を決定づけたスピーチのことをラジオで知りました。元外交官、NHKの解説員であった平沢和重氏の1959年のIOC総会でのスピーチのことです。

当 初誘致のためのスピーチをする方がケガをして、急にピンチヒッターとして登場したのが平沢和重氏。私も昔、この方のニュース解説を見た記憶があります。 ニュース解説は座ってするものだったのを、平沢氏は、立って、重要な用語を手書きしながら解説をした方だったということ。そのあたりはあまり覚えていませ んが・・・

平沢氏が考え抜かれたスピーチは「たった」15分。持ち時間は45分あり、対抗馬の一つだったデトロイトのスピーカーは1時間にもなるスピーチをしたそうです。

ア ジアでオリンピックが開催されれば、本当の意味でオリンピックのマークの五輪が揃うこと。ファーイースト(極東)の地にある日本は、飛行機代は高くつくけ れど、宿泊代金はとても割安なこと(当時、1ドル360円です。)。ソ連との交渉次第では、ヨーロッパからより短いフライトルートが可能になること。何よ り、日本の教科書に、オリンピック精神が書かれ、子どもを含めて、全ての人がオリンピック開催を待ちこがれていること。

これらの内容を15分でまとめて話されたのだそうです。持ち時間の残りは、会場からの質問にも的確に答え、日本をしっかりIOC委員に印象づけたのだそうです。

インパクトを放った東京のプレゼンテーション

東京オリンピック開催が正式に決定したあと、短いスピーチについて質問された平沢氏は、「テレビの解説はいつも15分ですから」と答えられたそうです。

短くても、必要な情報を込め、聞く人の心に響くスピーチをする。単なる語学力以上のものが求められるはずです。

さて、今回の東京誘致のスピーチはどうだったのでしょうか?

0 件のコメント: