2009年6月19日金曜日

柔軟性

私の祖父、父の父は米寿を迎えるまで、元気で現役生活を送った人でした。今なら米寿、88歳の男性は珍しくありませんが、1960年代後半では、長寿者であった祖父でした。

「現役生活」を送ったのが、祖父の元気の源だったと思いますが、健康には自分なりの「ポリシー」があり、それをしっかり守っていた人でした。

朝 食には、必ずグレープフルーツを半分。当時、京都でグレープフルーツを扱う果物屋さんはそれほどありませんでしたが、祖父の家の近くの店で買うことができ ました。それから、特製の飲み物。ミルクの中に、擦(す)った大豆とごまを入れ、ハチミツを加えて飲みます。大豆は、自宅で擦るのです。金物(かなもの) の「ミル」は、男性の力でないと回せませんでした。

祖父は、毎朝、寝床での体操を欠かしたことがありませんでした。実際にその全てを見たことはありませんが、手足を伸ばしたり、寝たままで上半身と下半身を同じ方向に揺すったり。起き出す前のこの「儀式」は10分以上も続いていたと思います。

身体が柔らかかった祖父は、少しぐらいバランスを崩しても、転ぶこともなく過ごしていました。そして、何より、最晩年の祖父の考え方や話し方も、とても柔らかかったのです。

若い人の意見を聞くのが楽しみで、居候(いそうろう)をしていた高校生の私との会話も、とても自然でした。お説教が出て来ることはありませんでした。私も「おじいちゃま」との時間が楽しかったのを覚えています。

人は年を重ねると、身体もこころも硬くなってしまいます。日頃から少しずつ、身体もこころもほぐしておきたいものです。祖父がそうであったように、日々の心がけが大切なのだと思います。

祖父を目標として、私もがんばろうっと!(力を入れすぎないで、柔らかくがんばります)

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