「おはようございます」
「あら、あなた、いつからここで働いているの?」
「・・???・・・」
今朝の母との会話です。以前お世話になっていた場所にいるつもりなのです。一瞬言葉に詰まった私です。
母との同居がスタートした去年の6月以降、ウェブでも新聞でも介護や認知症という言葉がとかく目につき、本もあれこれ買い込んで次から次に読みあさっていた私です。「暗中模索」(あんちゅうもさく)状態でしたから、何か生活の指針となるものが欲しかったのだと思います。
その中で、「介護者たるもの、役者であれ」という言葉がありました。独自の世界に住んでいる認知症の人を「こちらの世界」から見るのでなく、その世界の中で役者を演じるのがいいということです。つまり話を合わせるのです。
今朝の母の問いかけにも、「去年の6月からね・・」と答えればそれで良し。でも私が言ったのは「ここは病院じゃないの、家なの」というもの。
へぼ役者はなかなかうまくなりません。とっさに反応して、合わせるのはまさに「即興芝居」、シナリオのない芝居です。そう言えば、私は小学校の学芸会も苦手だったな・・・
0 件のコメント:
コメントを投稿