日本電産を創業した永森重信氏は今年の3月から京都学園大学の理事長に就任。来春から京都先端科学大学と名称変更し、私財を投じてこの大学を「とんがった大学」にするとしている。
一流大学を卒業した学生でも英語は話せない、専門分野での実力もなく、多くが即戦力ならない。日本電産社員の卒業大学と入社後の仕事や昇進のデータベースによると、出た大学と偏差値は仕事のできとは全く何の関係もないと判明。
日本の教育がブランド主義と偏差値教育に偏向しているのが原因と永守氏は指摘。自分が本当にやりたいことを考える(みつける)ことなく、単に有名大学を目指す受験生たち。「ろくに遊びもせずに塾に行き、家庭教師をつけてもらって入試に受かるための勉強ばかりしている」という永守氏のことばは現在の受験生の多くを的確に表している。
将来はイギリスの教育専門誌「タムズ・ハイヤー・エデュケーション」の世界大学ランキングで199位までに入ることを目標としているとか。日本では東京大学が46位、京都大学が74位で、その他の大学は200位以下にランキングされているのが現状。できれば10年で達成したいが20年かかるかもしれない、という遠大な構想。
永森さんはご自身の経験から「教育は人間の行動を変える」との信念を持ち、教育によって学生たちの意欲を引き出し、将来への道が開かれるようにしたいという。グローバル人材の必要性が言われて久しいけれど、世界を股にかけて事業展開できる人材を育てるという大きなプロジェクトが京都でスタート。
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