ドクターヘリのドキュメンタリーにひっかかってしまいました。2001年にドクターヘリの本格運用を始めた日本医科大学千葉北総病院。休む暇なく働き続ける救命救急チームの医師たちを追いかけていました。
派遣要請で出動し、着陸した場所に、当初連絡のあった患者だけでなく、もう一人が運ばれてくる。二人を連れて帰ることはできない。どちらの患者を運ぶのか・・・究極の選択を迫られる医師。
高齢の女性の救急処置をしようとしたら、家族からの連絡があり「延命治療は本人も家族も望んでいない」と伝えられた医師。命を助ける現場でも、患者や家族の意志の尊重はしなければならない、でもまだ助かる可能性はある・・・
救急で運ばれ、手当の甲斐なく亡くなった人。連絡した家族が20分後に到着予定と聞き、死亡宣告を伝えるために、静かに家族を待つ医師。
番組後半は神戸市立医療センター中央市民病院の救命救急医が登場。現場の半数は女性医師。救急部長の男性医師は「救急の現場では絶対女性医師の方が冷静です。男性医師にない落ち着きや心配りがあるのです」と。
30代半ばの女性医師はチームをまとめ上げ、若い医師にアドバイスを与えながら、テキパキと処置をこなしていく。救急患者を全て受け入れる方針のこの病院には、他の病院が嫌がる自殺未遂の人も多く運ばれる。同じ人が2度運ばれてきたのを知った医師。「救急医療で命を助けるだけでは、本当に患者の役にたったとは言えない」と、もどかしさを口にする。
命と向き合う医師たちの厳しい職場。私たちの命が多くの人たちの努力によって支えられている、改めて背筋を正して画面を見つめていました。
PS: 女子受験者の点数を一括減点していた日本医科大学。大学当局者は男性ばかりだったのでは・・・そんな勘ぐりをする私。
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