2016年4月30日土曜日

自然死

私にしては遅い時間、ラジオから聞こえてきたことば
「自然死」
話していらしたのは京都在住の医師中村仁一さん
「大往生したけりゃ医療とかかわるな」という本の作者
現在老人ホームの施設医師の中村さん
「自然死」を見つめるお医者さま

以前、先生の講演も聞いたことのある私
起き上がってメモを取りました


自然死を見たことがない現代人
病院では最後まで治療を続ける
枯れることを邪魔する行為
酸素吸入や点滴は苦しみを与えることに
それは「できるだけのことをした」という家族の自己満足

老衰して寿命を迎えるのは、成長の逆のプロセスをたどる道
本能である食欲がなくなる
自力で食べなくなれば、医療は終了
老人への食事介護はしないという国も世界には存在する

枯れていく老人は死に時(どき)がきたから
食べずに飢餓状態となっていく
βエンドルフィンが出てくるから本人はいい気持ち
脱水、酸欠、炭酸ガスがたまる、
それによってウトウトしている
静かに死への道をたどっていく


中村医師が登場したブログ
2012年6月13日
2012年7月24日
2013年5月20日


2016年4月29日金曜日

シャクナゲ






桜もチューリップもすっかり終わった植物園
木立の中のシャクナゲたちが光を浴びていました
花の顔はツツジに似てますね・・・

2016年4月28日木曜日

「目の見えない人は世界をどう見ているのか」

「事故や病気によって何らかの器官を失うことは、その人の体に、“進化”にも似た根本的な作り直しを要求します。リハビリと進化は似ているのです。生物は、たとえば歩くために使っていた前脚を飛ぶために作り替えました。同じように、事故や病気で特定の器官を失った人は、残された器官をそれぞれの仕方で作り替えて新たな体で生きる方法を見つけます。前者は何千万年、何億年、後者は数ヶ月や数年とかかる時間はだいぶ違いますが、どちらも同じ、器官から予想もしなかったような能力を取り出しているのです。こうした柔軟な“器官観”が、障害をかかえた人と接する上ではヒントになるではないかと思います」
伊藤亜紗著 「目の見えない人は世界をどう見ているのか」


自走式の車いすを使う仲間との活動の経験から、彼らの「前脚」(腕)の力の強さをいつも感心している私です。自由に動き回るために車いすをいかに楽に操作するか。そのための努力を続けることによって、障がい者スポーツにも対応できる体と心になっていくのです。

「<見えない>ことは欠落ではなく、脳の内部に新しい扉が開かれること」という文章も衝撃的です。

人は何らかの能力を失っても、必ずそれをカバーできる力が出てくるものなのですね。「目からウロコ」の文章が満載された一冊です。

2016年4月27日水曜日

大脱走

仙台の動物園からチンパンジーが脱走したというテレビのニュース。電線を伝って、逃げ回り、麻酔銃を打たれてつかまってしまったけれど、あちこちを楽しげに動き回っている映像が流れていました。


方や、ニュージーランドの水族館。マダコのインキーが海水の配管を伝って海に大脱走をしたというニュース。インキーの大脱走 

タコが頭がいい、とは初めて知りました。学習する、ということも。柔らかい体は頭が通れば狭いところでも全身がするりと入ってしまうのだそうです。

海に戻ったインキー。今頃は久しぶりに味わう自由を満喫していることでしょう。

2016年4月26日火曜日

芍薬・牡丹

今年の芍薬・牡丹シリーズ








芍薬(しゃくやく)は草、牡丹(ぼたん)は木
つぼみの丸いのが芍薬、牡丹は先がとんがっている
葉っぱも同様・・・

私が今年遭遇したのはどちらさんなのでしょうか?
多分牡丹だと思うのだけれど・・・
芍薬さんも混じっているのかな

お顔につられて撮影しただけですので、素性までは・・

2016年4月25日月曜日

静かな午後

久しぶりに家に居た日曜日の午後。お気に入りのNHKFMの「きらくら」を聞いていました。

熊本地方の被災者の方々を気遣うMCのコメント。いつものように心地よい笑い声が聞こえる放送の中でも、一つ一つの曲を通して被災地に届いて欲しいという想いが伝わってきます。

多くの人たちと気持ちを共有しているようなひととき。静かな曲を聞きながら、私自身のこころが癒される午後でした。



PS:京都3区補欠選挙、投票率30.12%は今までの補欠選挙の最低だったとか。
4月13日のブログで書きましたが、経費2億3千万円が使われたことに今改めて疑問に感じてしまいます。政治のための必要経費なんでしょうが・・・


2016年4月24日日曜日

チューリップのお庭




芝生の中に並んだチューリップ
家をデザインした建築家のアイディアだとか
「花壇の方が楽なんだけどね・・・」
毎年秋に植え付けするチューリップ
「今は少なくなって500本ぐらいかな」とのこと

母がこのお宅を訪問した時の写真にも
きれいなチューリップが並んでいたっけ・・・


2016年4月23日土曜日

新聞、読んでますか?

4月12日の東京大学入学式での総長の祝辞。相当長いので、一部抜粋です。

「ところで、みなさんは毎日、新聞を読みますか?新聞よりもインターネットやテレビでニュースに触れることが多いのではないでしょうか?ヘッドラインだけでなく、記事の本文もきちんと読む習慣を身につけるべきです。東京大学ではオンラインで新聞記事や学術情報を検索し閲覧できるサービスを学生のみなさんに提供しています。ぜひ活用してください。その上で、みなさんにさらにおすすめしたいことがあります。それは、海外メディアの報道にも目を通すことです。日本のメディアの報道との違いに注目してみてください。また、世界の中で日本がどのように見られているかということを意識してみてください。私は総長になって以来、世界の多様な人々と話す機会が増えました。その中で世界の捉え方や、外から見た日本の姿が、私のそれまでの常識とずいぶん違うと思うことが度々ありました。手近な日本の新聞やテレビによる情報だけでは足りないのです。皆さんには、ぜひ、今からそのような国際的な視野を日常的に持つ習慣を身に着けてほしいのです。」


読売新聞記事の総長祝辞の紹介記事。「東大生よ、新聞を読もう・・」というタイトル。これは短いのでまず読んでみてください。

日本の常識だけから判断しないように。一つの新聞記事から判断しないように・・・ブログネタを新聞記事に数多く頼っている私にとっても大きないましめの一連の動きです。


2016年4月22日金曜日

「お役に立つ」ということ

私がお役に立ちましたか?
それは光栄です
あなたがいてくださったからこそ
ありがとうございます


「自分の力というものは、
それを与える人がいて
初めて存在できるのだなと思った」

新聞で見かけたこのことば

その通りなんです
「自分ができること」はいつも
ほかの人に引き出してもらっているのです


2016年4月21日木曜日

機外カメラ

飛行機の座席前のモニタ−
「機外カメラ」にセット

離陸です  GO!

飛んだ・飛んだ・・・

香港から日本へのルート
台湾が少々・・・
あとはほとんど海が写るのみ


2016年4月20日水曜日

介護する人

余震というには大きすぎる地震が続く被災地。先の見えない避難生活の続く多くの方々。その中で、老人ホームの介護職員の奮闘ぶりをテレビで目にしました。

老人9人を抱えるあるグループは、一旦避難所に行ったけれど、排泄の世話があるので、避難所の中には入らず、建物のひさしの下に身を寄せていました。そして、雨の予報にビニールの急作りの屋根を張って備えていました。

その場所で限界を感じたグループは、耐震診断で「危険」と判断された老人ホームに戻っていったのです。一階の入り口に近いところに9人のお年寄りが身を横たえていました。余震による建物の倒壊の心配がある中、介護の方はお年寄りのプライドを優先して戻って行ったのです。

大きな地震から、24時間、いっときも気の休まる時はないはずです。自身の体力の限界を超えて家族では世話ができないお年寄りを介護するスタッフ。どこからその気力、優しさが生まれてくるのでしょうか?自分のことよりお年寄りのことを考えることのできる介護の人たち。ただただ尊敬の念を深めるのみ。

お年寄りも介護スタッフも安心して過ごせる場所に一刻も早く移ることができますように・・・

朝日新聞の記事

 

2016年4月19日火曜日

95歳のお友達

母の友人を訪問しました。おんとし95歳。お昼をご一緒するお仲間の一人は「小学校の同級生」。95歳がお二人揃いました。

総勢5人で囲んだお昼のテーブル。会話はアメリカの大統領選挙のこと、石原慎太郎氏の新しい本のこと、若者ことばのこと、そして車いすフェンシングのこと。

昔の記憶もしっかりしたお二人が若い頃に読んでいた雑誌のタイトルを思い出してのおしゃべり。大正時代から戦前、戦後と時代が移ってくると、少しは聞いたことのある雑誌の名前が出てきました。歴史の流れを目の当たりにしたような。

「今、残っているのは私たちだけよね・・」とお二人。95歳になっても同級生と普通のおしゃべりができるなんて、何ともうらやましい。長生きもこのお二人のようであれば・・・と思わずにはいられませんでした。

2016年4月18日月曜日

右がだめなら・・・

When nothing goes right.....go left.

友人がFBにアップしていたことば

簡単な単語が並んでいます

英語のまま理解してください

真実を突いている、って感心した私


(「right」の意味をひっかけてます:「正しい」「望ましい」「右」)

2016年4月17日日曜日

大地震

「携帯を見るたびに、新しい地震の情報が入ってくる・・・」
と話したのはアメリカ在住の娘
インターネットニュースで熊本の大地震の情報を見ているようです

1995年の阪神大震災の日には京都に戻っていて
翌日、アメリカの大学に帰った娘

2008年6月14日に発生した岩手・宮城内陸地震にも遭遇
「ずっと揺れているような、あの感覚を思い出してしまう」
「それが今、九州で続いているんだよね・・・怖いね・・・」

私以上に、実感として余震の怖さを知っているようです

14日夜の地震が一番大きいと思っていたのに
15日深夜の地震が本震だったとは・・・

「今後、何が起こるかは正直わからない」
地震の専門家がそう言う今回の大地震

一刻も早い終息を、と願うばかりです




2016年4月16日土曜日

香港の食事

「香港行くの?いいわね・・・」
ご近所の友人が
多分、おいしいものを一杯食べてくる
そう思っていたのでしょうね

講習会参加目的の今回
ホテルの「大会食」は食べられるけれど
ほぼ毎回同じメニュー

三日目の夜は香港の友人とホテルのレストランで食事

揚げたパンに練乳をつけて食べたり
野菜いっぱいの蒸し餃子が出てきたり
私たちなら注文できないプレートあれこれ

お茶のポットと保温中のお湯のポット
一回の茶葉を最後まで有効利用
お茶の濃さに頓着しないのが香港流

香港の食べ歩きは今回もなかったけれど
会話の楽しい食事は何よりのごちそう

2016年4月15日金曜日

名前がなくなるということ

「らい病」と言われていた病気の名前が「ハンセン病」となり、不治の病ではなくなり「らい予防法」が廃止されてから20年もたっているのに、ハンセン病療養所 入所者の38%いまも本名伏せるという記事が伝える現実の厳しさ。

「らい病」と診断されて強制隔離された患者達が本名を隠してつけたのが「園名」。今もその名前で生き続けている方々が多く存在するということ。

もし私たちが今、自分の名前を変えろ、と言われたら。「君は今までの君ではない」と言われたら・・・存在そのものを否定されたら・・・

今までの生活基盤を全て奪われ、隔離された人生を送ってきた高齢の療養所入所者たち。亡くなっても引き取り手のない遺骨が並ぶ療養所の納骨堂。一人一人の命が確かにそこにあったことを伝える写真。


2016年4月14日木曜日

夕暮れの飛行場

2時間近く遅れたフライト
暮れていく一日を
こんなにゆっくり眺めたのは
久しぶり・・・




2016年4月13日水曜日

2億3千万円

12日に公示された衆議院京都3区補選
この選挙にかかる費用が約2億3千万円
不倫問題で辞任した前議員、その穴埋めの費用

2億3千万円は国の税金でまかなわれる費用

育児休暇を取る国会議員として有名になったのに
もしこの費用が使えたなら、
各地の保育所はどんなに助かることか


「あんな理由でもほんとに補選をやらないといけないのでしょうか」
「選挙費用があまりにももったいない」

まっとうな意見です
でもそうはならない現在の政治のしくみ

次の衆議院選挙まで「空白」の議席があっても
誰も困らないと思うのだけれどな・・・

2016年4月12日火曜日

清く・・・

「清く正しく美しく」とつづきますね

それが

「清く楽しく美しく」と変わったら・・・

こっちのほうがずっといい!


歌手の小泉今日子さんのことばだそうです

2016年4月11日月曜日

三泊三日

4月5日11:30PM 香港空港
9時到着予定のフライトが2時間以上の遅れ
到着便が重なって大混雑
荷物をピックアップできたのは12時近く
疲れて座り込んだ時の写真

車いすフェンシングのクラス分け講習会参加
医学用語での集中講義
日本からの参加者には厳しい英語の洗礼

車いすフェンシングアジア大会の会場

同じホテルでウロウロ
移動は超簡単

ホテルから出たのはコンビニとお昼が一回
帰りのホテルシャトルからの香港風景

118階建ての超高層ビルSKY100がぼんやりと・・

搭乗3時間前に空港着

三泊三日ぐらいだった今回の香港滞在終了


2016年4月10日日曜日

外からのかけ声

阪神大震災の時、神戸のあちこちで見かけたことば「がんばろう 神戸」
震災後「がんばれ」と言わないで、という被災者の声が出てきたあとのことば
みんなで一緒にがんばっていこう、という気持ちがあることば・・・のはず

「外からのかけ声への違和感」という文字が3月末の天声人語の中に
「復興、復興と、何だか16ビートで追い立てられ続けているというか・・・」

被災地に暮らす人にとって、復興は一律ではなく、それぞれ個人のもの
一人一人が時間をかけて生活を立て直していこうとする試み
新しい街が、駅ができたからといって、自身の復興が急に歩みを早めるものでなし

震災後5年という時間がそれぞれの立場をいやが応でもはっきりさせる


阪神大震災の時の足湯ボランティア
足の踏み場もないような大きな体育館の情景よりも
大きな体育館にポツンと残されていた被災者の姿が今もあざやかによみがえる

「外」の人ができること、かけ声をかけることではない、それだけは確か

2016年4月9日土曜日

シンプルな宗教

This is my simple religion.
There is no need for temples;
no need for complicated philosophy.
Our own brain, our own heart
is our temple; 
the philosophy is kindness.

Dalai Lama



私のシンプルな宗教

お寺も複雑な哲学も必要ない

私たちの脳やこころが、私たちのお寺

やさしさが、哲学

ダライラマ

2016年4月7日木曜日

世代交代


伐採された桜の切り株と新しく植えられた若木
寿命があるといわれるソメイヨシノ
切り株から芽吹いた枝
世代交代を見守っているような

2016年4月6日水曜日

事故処理

事故から30年となるチェルノブイリ原発。チェルノブイリ 新シェルターが報道陣に公開されたという記事。爆発した4号機をコンクリートで覆っていた「石棺」の痛みがひどいので、それをスッポリ覆うシェルターを新しく作ってかぶせることになったというのです。

今後100年間、放射性物質の飛散を防ぐための施設。建造費は最終的に2000億円近くかかるとか。廃炉の作業は「これから」。安全に処理が終わるのは、一体いつになることか。


「地球を滅ぼすために原発やってんだか、処分場もできないうちに、なんでやんだかって、あの精神が俺はわかんない」

福島の原発事故でふるさとに住めなくなった男性のことば。日本の原発稼働再開の動きへのコメント。

人が歴史に学んでいかなければ、何から学ぶというのでしょうか?これ以上、次の世代に大きなマイナスの遺産を作っていかないためにも。

2016年4月5日火曜日

朝飯前

朝、ポストに新聞を取りに
庭の花たちが朝陽の中で「おはようさん」
一眼レフを持ち出して
「朝飯前」(あさめしまえ)の一仕事