フランスでの週刊新聞社襲撃事件。テロの暴力は否定すべきものとしても、この事件以降の一連の報道を目にして、自分の気持ちがなかなか表現できないもどかしさを感じています。
「表現の自由」が大切なのは当然のこと。同時に、それぞれの価値観や宗教的背景が違う人たちに対して、「自分が絶対正しいのだ」と押し付けることは「絶対」できないのも事実。偶像崇拝を禁じているイスラム教では「像」を作ることだけでなく、予言者ムハンマドの姿を絵にすることも戒律に反し、ましてその絵で侮辱するなどというのは、ありえないこと。
ムハンマドの風刺画を再度掲載した「シャルリー・エブド」の漫画家は「ユーモアの知性を信じている。犯人はユーモアを失っていただけだ」と記者会見で発言。ユーモアがここに出てくることの違和感を覚えるのは、私だけではないはず。
インターネット、新聞、ラジオ、テレビ、それぞれの情報から、一体何をどう考えていいものか。
2013年10月に亡くなったコラムニストの天野祐吉さんなら、この事件、この世界をどう切り取って文章になさったかな・・・本物のユーモア、洒脱、それを感じさせる文章で、どう表現なさるだろうな・・・天野さん、天国からメッセージ、いただけませんか?
(今まで、天野祐吉さんについて書いてきたブログです)
面白い 天野祐吉さん べっぴんさん
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