秋は学園祭の季節、我が家の近く、京都精華大学の学園祭で、「東北からの風」という講演会シリーズが開催されました。http://www.kyoto-seika.ac.jp/info/event/event/2013/11/01/19518/
初日の講演、槌田劭(つちだたかし)さんのお話「福島に心を寄せて」を聞きました。東日本大震災から二年半。生活を根底からくつがえされた方々に、わたし達はこころを馳(は)せているでしょうか。他人ごとではなく、自分の問題として、震災後の日本の現状を見つめて、自分ができることを探しているでしょうか。
賑やかな学園祭、大音量のライブの歌声が聞こえる会場でした。講演会が始まる前に挨拶なさった先生によると、騒ぐだけの学園祭は嫌だ、という学生たちが、講演依頼も含めて、全てを自分たちでやったのだそうです。「交通費も自己負担でお願いします、というような非常識なお願いを講演者の方々は受けてくださったのです」とのこと。
槌田さんが紹介なさった「福島からあなたへ」(武藤類子著)という本をさっそく手に入れました。2011年、6万人が集まった「9・19 さようなら原発集会」の会場で武藤類子さんが話されたメッセージ。チェルノブイリ原発事故以来、原発反対運動に携わる方ですが、その活動は、いつも「やわらか」で「しなやかな」女性のものだそうです。メッセージに込められた静かな決意、反発、希望。声を出して読んでみると、約7分。
今、改めて東北、原発事故を考えます。
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