東北地方から5000キロ以上離れたアラスカ湾に、大量の震災がれきが漂着し始めたようです。自然の宝庫と言われる場所に、発泡スチロールやウレタン、家電製品、スポーツ飲料やコーヒーの缶など、ありとあらゆるものが流れ着いているのだそうです。
そこで漂着ごみを処分しようとしているのは、民間のNPOの人たち。政府からの資金援助があてにならない中での作業です。日本からの漂着ごみである以上、日本に処理をさせるべきという地元の意見もあるようですが、このNPOの代表は、「アメリカも津波や地震の時には日本に助けてもらうかもしれないじゃないか」と言って、自分達でどうにかしようと努力しているのだそうです。
国内でのがれき受け入れ拒否問題を聞いて、NPOの人たちは、「じゃあ、どこに処分するというの?」と不思議がったとか。放射能に過敏に反応する人たちの気持ちもわからないわけではありませんが、「自分たちのところには持ってきてはいけない」という意見があまりにも強いのを感じます。
去年の大文字の送り火に使うはずだった「薪」のトラブルも思い出します。震災のあの大きな被害を見て、日本全体で「どうにかしなければ」と思っていたはずなのに・・・ アラスカの人たちの努力を新聞で読んで、改めて歯がゆく感じた私です。
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