2018年9月30日日曜日

想定外への対応

朝日新聞に連載されている生物学者福岡伸一氏の「動的平衡」。小さなコラムに濃い内容が詰まっています。でも文章そのものは決して堅くないので、私でも気楽に読めるのです。

「想定外」といわれるできごとが頻発する現代。想定外の事態に対して、いかに備えておくべきか、生命現象から考えた文章。

母体に守られて成長した私たちは、生まれたあと、どんな外敵にさらされるのか、それは全く想定できないこと。そこで免疫システムは百万通り以上の抗体を用意しているという。この中のどれかが、何か起こったときに役に立つ。大半の抗体は使われないままに終わってしまう。

無作為に大過剰を作り出すことによって、人類は想定外の事象に対応し、38億年にわたって、大きな環境変化の中で生き延びてきた。無駄に見え、コストもかかることであっても「無作為は作為に勝る」「過剰さは効率を凌駕(りょうが)する」。難しいことばのようだけれど、何となくフムフム・・・

災害大国の日本。これからは「想定外」ということばを聞かなくてもいいように、社会も個人も準備をしておくべきなのでは。でも、さて、私自身はどんな準備ができるのかしら。非常食を大量に買い込むのもちょっと・・・

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