スペインのバルセロナに行く観光客が「必ず」訪れる、建築中のサグラダ・ファミリア(聖家族教会)。10年ぐらい前のことですが、私も出張からの帰路、半日の滞在の中で駆け足で見学に行きました。
1882年にアントニ・ガウディが建築を始めたこの教会、完成までには300年ぐらいかかると言われてきました。工事の足場が空に向かって伸びている、そんな中を私も多くの観光客に混じって見学してきました。
それが、2026年完成が見込まれているという記事に遭遇。この「工期半減」には、現代の最新技術、3DプリンターやCNC(コンピューター数値制御)の石材加工機の導入が貢献しているという内容。ことばの意味を理解するのも難しいのですが、つまり、ガウディが想像もしていなかった技術発展によって、工期がドンドン短縮されてきたということのようです。
この記事を読みながら、同時に、このサグラダ・ファミリアの主任彫刻家として1978年から関わっていらっしゃる外尾悦郎(そとおえつろう)さんのことを思い出しました。以前、ドキュメンタリーで彼の地道な彫刻作業を見たことがありました。
機械化によって、効率よく石を切ることができたとしても、外尾さんのような彫刻家の作業はこれからも続くはずです。人の手がなし得る最高の技術が詰まったサグラダ・ファミリアがあと10年と少しで完成・・・考えるだけでもドキドキしてしまいます。
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