2014年5月25日日曜日

知らないでいる権利

高校からアメリカで寮生活をスタートさせた我が家の子どもたち。大学時代もそれぞれにマイペースで生活していました。まだメールの時代でもなく、時折の電話と手紙のやり取りだけが連絡手段でした。親も子もそれが当たり前だと思っていました。

大学を出てしばらくした頃に息子が私に言いました。「お母さんが知らなくてよかったと思うようなことも一杯あったよ」と。娘もご同様。若者として羽目をはずすことも含めて、あれこれ経験した「はず」の二人。その詳細を知らなかった母親は「知らないでよかった」と思っています。

この世の中は技術の進歩とともに情報が氾濫し、何でも知ることができるようになりました。知りたくないことも「知るべきこと」として教えられてしまうこともあります。わからないことに対して、私たちはとても「おちつかなく」なっている、そんな時代です。

でも知らなくていいことは知らないでいいのです。その方がずっと心穏やかに過ごすことが出来ます。何が自分にとって必要なことなのか、それをしっかり判断して、自分の心を乱すことはできるだけ避けていたい私です。これに関してはわがままでいたい私です。

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