「末は博士か大臣か」(すえは、はかせかだいじんか)・・・とは古いことば、もう死語となっているはずです。博士がとても少なかった時代、その取得がいかに大変か、そしてさらに大臣になるのは、もっと大変なんだ、という意味も含まれていた表現のようです。
「博士とかけて、足の裏の米粒(こめつぶ)と解く。そのこころは・・・取っても食えない」 現在の博士が氾濫(はんらん)する事情を揶揄(やゆ)した「なぞかけ」です。「末は博士かホームレスか」ともじって言われることもあるこの表現、生産過剰なのは大臣についても同じなのでは、と感じる私です。
内閣を構成する各大臣は、それぞれの分野に精通した人たちだと、昔は単純に信じていましたが、どうもそれは違っていたようです。国会や専門委員会での返答も自分のことばではできない方々も多いと見受けます。「適材適所」ということばが虚しく響くのですが・・・
博士も大臣の過剰傾向はまだまだ続くのでしょうか。博士の資格を持った人にはしっかりした仕事を、そして無駄に任期の短い「元大臣」を作り出さないこと。昔のことわざを思い出して考えたことでした。
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