「お~いやだ!」は祖母(母の母)の口ぐせ。自分の意に沿わない時に、よく言っていました。特に「汚い言葉」を聞いた時は、本当に「いやだ」という気持ちを表していました。小さい時から、「いいことば」を、「ていねいに」話すように、と言われ続けた私です。ですが、祖母の「しつけ」も効果がなくなっているようで、自分の口から飛び出す、荒っぽい、「汚い」言葉にびっくりしているのは、何ともなさけないこと・・・
江戸時代は、言葉を大事にしていた、とラジオで聞きました。江戸っ子にとって、言葉は何よりも大切で、明解に相手に伝える努力をしていたのだそうです。特に、言葉を「はしょる」、つまり短くして言うのは御法度(ごはっと)だったとか。
今の日本語は、何でも「はしょって」しゃべっています。短くするのがかっこいい、と思っている風潮があるようです。日本語の本来持っているすばらしさを壊してしまうような、そんな言葉が飛び交(か)っています。 祖母が聞いたら、「お~いやだ」と反応するような言葉が一杯。
生まれ育った東京の雰囲気を生涯持ち続けた祖母の言葉を、このところ、とても懐かしく思い出す私です。
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