2012年3月4日日曜日

避難命令

「緊急避難命令、緊急避難命令。大至急、高台に避難せよ」

去年の3月11日茨城県大洗町。午後2時46分、震度5強の揺れに見舞われる。直後に消防本部から防災無線が始まる。「海岸にいる方や津波浸水区域のみなさんは高台に避難してください」

そして、3時14分、大津波警報発令。津波の第一波が漁港に襲ってきたのを目撃した町長。消防本部に怒鳴るように連絡。それから放送された防災無線の文言(もんごん)が上記のもの。

町長のとっさの判断で命令口調に変わった防災無線に異常を感じて多くの住民が避難したという。「とても強い口調だったので、ただごとじゃないと感じた」

大洗町で、津波の犠牲者はゼロだったとか。

切迫した人の声が、多くの人の命を救った大洗町。「今回も大丈夫だろう」と避難しなかった人たちが多くの市町村で犠牲になった事実を知るにつけ、非常時のとっさの判断の大切さを改めて実感。

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