東京大学名誉教授、ジェンダー論で有名な上野千鶴子さんの著書、「ケアの社会学」を図書館で借りました。
ほぼ、500ページ、それも本文は二段組みですから、普通の新刊書の3冊分はありそうです。気になることばが一杯あるのですが、図書館の本では書き込みもできず。付箋を貼って後から残しておきたい部分をコンピューターに打ち込んでおきました。(一杯あったので、半日仕事となりました)
介護保険導入後の日本の介護現場は大きな変化がありました。高齢者介護が「家族だけがするもの」、から「業者に関わってもらうもの」、に変わりました。私自身、母の在宅介護で、その恩恵を受けた一人です。
介護とはそもそも何か、高齢者介護は障害者介護とは何が違うのか、施設介護より家族の介護が優れているのか、などなど、興味のつきない話題が繰り出されます。8年近くをかけた研究のまとめですから、詳しい実例の紹介や、多くの論文の引用もあります。
一言一句、全てをじっくり読むには、私の根気が続きませんでしたが、逆に、興味のある部分がページをめくると、ちゃんと目に飛び込んできました。
わが家の近くの京都精華大学の助教授だった頃から気になっている存在です。読み応えのある本を次々に出版するだけの力量と努力に脱帽です。
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