2012年2月11日土曜日

天寿

天寿:天から授かった寿命。自然の寿命。

2010年12月、母は95歳の天寿をまっとうして旅立ちました・・・と何度も私は「天寿」ということばを使いました。

先日の新聞の死亡広告に「妻XXYYY、2月X日午前11時58分 54歳の天寿をまっとうし永眠いたしました」と見つけて、改めて「天寿」の意味を調べてみたのです。

人が亡くなる時、「年齢に不足はない」という表現もよく使われます。母の場合は、まさしくその例でした。寿命が延びた現代では60歳で亡くなると、「早いね、惜しいね」。まして、50歳半ばであれば、「何とお気の毒な」と反応する私たち。

でも、この死亡広告を出された喪主のご主人は、「早すぎる」奥さまの死も「天寿」として、天から授かった寿命を終えた、と考えられたのですね。

すてきな考え方に出会うことができた朝。

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