下方比較:自分より運の悪い人、つらい立場にいる人と比べ、「自分はまだましだ」と思う感覚
「自宅は全部流されたが家族は無事。もっと大変な人が周りにはいる」
東日本大震災から半年以上たっても、悲しみの感情を表に出さない被害者の方々。被災地以外でも、放射能に対する漠然とした不安などの中で、同じように「下方比較」で自分の気持ちにふたをしている人たち。
悲しみの感情に向き合わないと、次第に悲しみが沈殿し、より深刻になると、自分自身の感情を「否認」し、うつ状態になる可能性が高まる。
被災地で援助活動に関わった人たちの中にも同じような感情が広がっているとか。
「不幸の比較」はいけない。喪失や悲しみを受け止める力を育てていかなければならない。
震災後のスローガン「がんばろう」ではなく、「弱くてもいいんだよ、助けてって言っていいんだよ」というスローガンを流すことが、被災者を含めてこころの中に悲しみを抱える多くの人の心のケアの第一歩になる。
この記事を読んで、震災後、日本人の全てが(多分もっと多くの人が)感じる不安を、お互いにケアしていくことがとっても大切なんだと思いました。
みんなそれぞれに不安なんですよね。だからこそ、誰かと一緒にいたいのですよね。誰かに聞いてほしいのですよね。本当に辛い時は、「助けてよ」って言っていいのですよね。
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