2011年9月9日金曜日

「いくじぃ」

「いくめん」ということばがはやったのは去年のこと。今年は「いくじぃ」、つまり育児をするおじいちゃんのことが話題になっているとか。 NPO法人 孫育て・ニッポンという組織ができているのを知りました。

私の「いくじぃ」経験は、もう35年以上も前のこと。

娘が生まれたのは7月。最初の冬、夜は父の部屋に居候をすることにしました。早くから暖房を入れている父の部屋がまだ小さい娘には最適な環境である、と手抜きの「母」の決定でした。

病気がちだった父は私や弟が育つ時には、育児には参加できませんでした。赤ん坊が大きくなるのを間近で見るのは、息子の時が最初でした。同じ部屋にいる娘のおしめを夜中に替えるのも、なんだかとっても嬉しそうでした。

息子は私にしかられると、泣きながら父の部屋に飛び込み、しばらくすると、スッとした顔で出てきたものでした。「じぃちゃん」という「ホームベース」は、わが家の息子と娘のこころにとっても大きなものを残してくれました。

両親だけと暮らす生活では得られない何かがしっかり伝わったのだと思います。暖かい贈り物を「じぃちゃん」からもらったわが家のこどもたちです。

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