朝日新聞の「特派員メモ」から拾ったエピソード。
アフガニスタン駐在の特派員が、カブール空港への飛行機に搭乗。着陸態勢に入った機体は風にあおられて、ローリング状態。機体が滑走路に着く・・・と思った瞬間、急上昇。
「着陸しないのかよ!」と大声を出したこの特派員。回りを見ると、右隣のアフガン青年は、彼にほほえみかけ、左隣の若い女性二人はおしゃべりを続けている。
再度の着陸で無事、カブール空港に降り立つまで、「生きた心地はしなかった」この特派員。長い戦乱を生き抜いてきた人々は肝っ玉が違う、と痛く感心。
後日、このフライトに同行していた現地助手が「すごく怖かった」と告白。彼の説明では、アフガンでは女性でも「怖がる」ことに「恥」の感覚があるのだとか。
「恐怖への反応も、ところ変われば違うものだ」
特派員の恐怖の異文化体験。
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