まだまだ解決の見通しのつかない原発事故。原発の現場で働く「シニア行動隊」が結成されています。原則60歳以上の、プロとして仕事をしてきた人たちが集まっています。
福島原発暴発阻止行動プロジェクト | Skilled Veterans Corps at the Fukushima-Daiichi Nuclear Power:
中心人物の山田恭暉(やまだやすてる)さんは1939年生まれ、今年72歳。放射能被爆は年齢が若いほど影響が大きくなりますが、シニアの技術者たちが、原発事故収束作業を手伝うことで、若年層の人たちの被爆が少しでも少なくなるように、と考え出されたプロジェクトです。
ラジオで山田さんは、「東電は原子力発電はプロであっても、現在の原発現場のプラント全体をマネージできるのではない。冷却装置を設置してそれを稼働させるのは、プラント設計や施工のプロが必要となる」と話していました。
東電の下請けではなく、対等なパートナーとして、この国家プロジェクトに関わろうという意気込みです。
海外ではこのシニア行動隊を「カミカゼ」とか「特攻隊」と名付けた報道もあったようですが、山田さんは、きっぱりと「それは違います」と言い切りました。
「参加する人は、全て自分の意志で現場に入ります。やりたい人がやるのです。決して無謀なことはしません。最大の成果を出すために、最大の防備・準備をします。シニアは知恵と経験は豊富ですが、体力は若い人に及びません。若い人たちと合理的に仕事をシェアしていこうとしています。」
7月6日現在、行動隊に登録した人の数は430名。「本当のボランティア」の人たちの働きに期待が大きくふくらみます。
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