雑誌TIMEの12月1日号の表紙にあった言葉です。「国内は政治も経済も混乱している日本だが、海外では新しい友人を獲得している」というサブタイトルも含め、どんな内容なのか、少しの戸惑いを感じながら本文を読みました。
イギリスのBBCの世論調査によると、今年、日本はドイツに次いで「好感の持てる国」の第二位になったとのこと。国内に住む私たちが気がつかない、もしくは見逃しているところで、日本の「地位」が上がっているのです。
本文にはアフリカのウガンダで子ども達に美術や工芸を教えている若い日本人女性を紹介し、このような「ソフトパワー」が日本の持つ強みなのだと論じます。「ジャパンマネー」に象徴されたような海外進出ではなく、文化や技術を海外に紹介し、それぞれの国での生活レベル向上に貢献できる力があるというのです。
日本のアニメやポップアートが世界を席巻(せっけん)しているのは周知の事実です。単に日本からの文化輸出という意味ではなく、日本から発信される、人や自然との関わり方や考え方が、新鮮さをもって世界の多くの人に受け入れられているのです。一方ハイブリッドの自動車に象徴される高度な技術力が日本の評価をより高めているのです。
「2006年に世界中で、約300万人の人が日本語を学んでいる。これは1990年の三倍の数である。仕事に有利だから日本語を勉強した以前とは違い、最近は、日本の文化に興味を持って日本語を学ぶ人が増えている。」
「第二次大戦で灰になりながら、文化の復興を果たした日本の経験を学びたい」というイラク人芸術家の言葉が12月3日の京都新聞にありました。イラク戦争の混乱の中で、美術館から略奪された著名なイラクの絵画を自ら買い戻し、1992年から、芸術家仲間の発表の場としてのアートギャラリーを開催し続けるカシーム・サブティーさんのこの言葉。
そしてTIMEの記事にある、「何もない状態から今のようなすばらしい国を築いてきた日本は、インドネシアの人にとってのRole Model(お手本)なのです」という西スマトラ大学で日本語教えるアリマンサー氏の言葉。
アメリカは新しい大統領を得て、大きく進路変更をしようとしています。ひるがえって日本の現実は何とも寂しい・・・でも、だからこそ、日本人が持っている良さ、それを一人一人が再認識することから日本の将来展望が開け、世界の仲間にお役に立つことができる、そう思えるのです。
From Japan with Love 日本より愛を込めて・・・
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