2013年7月15日月曜日

縦書き VS 横書き


新聞記事は縦書が「あたりまえ」でしたが、最近では横書きの記事やコラムが見受けられます。「ちょっと違う」ところが目を引くからでしょうか。

いま、日本人は、日本語を縦に書いて立たせておこうとする人たちと、横にして寝かせようとする人たちの二派に分かれる、という文章を目にしましたが、「寝かせる派」が優勢であるのは間違いありません。

新聞や小説は縦に読むのが自然だと感じていても、手にする文章のほとんどは横書きです。ワープロ以降、個人が簡単に文章作成できるのが横書きである以上、横書きが増え続けるのは大きな流れなのでしょう。私自身、手書きの文章の縦書きは苦手です。まっすぐに書けないのです。小学生の時には、国語ノートに縦書きしていたはずですが、気がつけば、どの課目でもノートは横書きでした。

日本語の文字の本来持っている特徴は、縦読みの言語として、視線の上下の流れに直角に交わる横の線が、中軸となって作られているのだそうです。一方、視線が横に動くアルファベット圏の文字は縦の線が強調されている、つまり多く使われているのです。

本来視線が縦に動くのが自然だった日本語で、それを横に変更すると、漠然とした読みにくさが生じ、目の疲れにつながるとか。戦後、日本人に近眼が増えたのもそれが一因ではないか、という説には、少々飛躍があるようにも思いますが、当たらずとも遠からず・・・

話しことばだけでなく、日本語の書きことばも時代とともに大きく変化しているようです。


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