鼻濁音(びだくおん)ということば、ご存じですか?
学校(がっこう)と発音する時の「が」と、「私が」という時の「が」の発音は違います。はっきりした「が」と、少し鼻に抜けたような「が」の違いです。これが鼻濁音なのです。
「が行」の音の鼻濁音が中心です。めがねの「が」、おにぎりの「ぎ」、もぐらの「ぐ」、まつげの「げ」、さいごの「ご」。全て鼻に抜いて発音します。単語の先頭にくる「が行」は鼻濁音になりません。
標準語の朗読訓練を受けると、この鼻濁音を厳しく注意されます。 英語の「ing」に近い音ですから、英語の発音訓練をすると鼻濁音が出せるようになる人がいます。
関西弁など、西日本の言葉では鼻濁音を使いませんから、苦労する人が多いのも事実です。普段使い分けていないのですから、その違いを意識しても、耳で聞き分けられない人が多いのです。
言語学者の方が、この鼻濁音をラジオで説明していました。そして・・・
「僕自身は東京出身ですが、普段は鼻濁音は使いません。母親が西日本出身なものですから。母親の言葉の影響は一生抜けないようです」
東京生まれの祖母に育てられた私は、ずっと京都で暮らしていますが、鼻濁音を普通に発音しています。全く無意識に使っています。さて、みなさんはいかがですか?
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