大相撲で横綱を平幕の力士が倒すのが「金星」(きんぼし)。他のスポーツでも前評判の低かった人(チーム)が「強い」相手を倒したときによく言われることばです。
卓球の全日本選手権の女子シングルスで、小学4年生の女の子二人が「先輩」たちを破って一回戦を突破しましたね。福原愛さんが小学5年生で作った全日本初勝利の年齢記録を破ったそうです。卓球の「金星」です。
平野美宇(みう)さんは三回戦、伊藤美誠(みま)さんは二回戦で敗退。もう一人、5年生の加藤美優(みゆ)さんも初戦突破で、二回戦敗退。小さな身体で卓球台に伸び上がるようにしてプレーする姿を見て、卓球とは不思議なスポーツだな、と思いました。
体力・年齢に関係なく、技術そのもので若い(小さい)選手が「おとな」に混じって戦えるのです。どんなスポーツでも若い(幼い)時から、天才的な能力を発揮して好成績をあげる選手がいます。ですが、フィギュアスケートでも「ジュニア」の年齢枠がありますし、陸上競技でも、小学生が全日本選手権で戦う姿は想像できません。同じようにボールを追いかけるテニスにしても、やはり小学生の体力では、おとなと対等に対戦するのは無理なような気がします。
日本卓球協会の強化策の一環として2001年秋から小学生を対象にしたナショナルチームが作られているそうです。「小学生を教えるしっかりした方法を身につけた指導者が増えた」からこそ、今回の好成績を生み出したと新聞にありました。
世界に飛び出す選手がこの中から生まれてくるのでしょうか。楽しみですね。
PS: この三人の名前、美宇(みう)さん、美誠(みま)さん、美優(みゆ)さん、何度も新聞記事をチェックしながら打ち込みました。「今」の名前ですね・・・
PS2: 「卓球はラケットやラバーの特性を生かせば相手の力を利用して打ち返せる。女子は小柄でも、スピンをかけたりサーブを磨いたりして勝負ができる。男子はパワーが圧倒的に違うから、小学生が勝つのは難しい」・・・私の疑問に答えてくれる記事を見つけました。
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