2016年12月14日水曜日

レガシー

オリンピック・パラリンピッックの報道の中で頻繁に出てくる言葉「レガシー」。意味は「遺産」。本来は過去に作られた建物や現在に存続している伝統などを指す言葉のはず。それがまだできていない未来のもの対して使われているのがどうもしっくりこない。

オリンピック・パラリンピックを契機に将来に残る大切なもの、という長ったらしい表現を表す言葉として誰かが見つけてきた言葉、かな。相変わらずカタカナだとカッコいいかな、という日本的発想で。


「継続的に維持費がかかる箱物はもういらない」「ソフト面でのレガシーこそ大切」

あれこれ意見を聞くけれど、とにかくドンドン膨れ上がる予算に関して、パラリンピック競技の当事者としても「どうなることか」と思ってしまう。

「日本ならどうにかしてくれる」という世界の期待は確かに大きいのだろうけれど、やっぱり今の日本にふさわしい、「身の丈に合った」ものでなければ・・・

ドンドン忙しくなっていく日常の中で、ただただ大きな流れに巻き込まれてしまうのだけば嫌だな、と思いつつ、手抜きがしにくくなりつつある「業務」が少々うらめしい。

私たちの活動のレガシーは?若い世代にどうやって引き継いでいくのか。これだけはしっかり考えておかなければ、と心する日々。


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