3月になって、東日本大震災に関する報道が増えました。将来の見通せない仮設住宅での生活が今も続いている現実を目にします。
その一方、復興の業務に携わる方々についての報道はそれほど多くないように思います。自らも被災者であっても、自治体職員として、原発事故処理の担当者として奮闘している方々のことです。
特に原発関係者の心の傷が非常に深刻であるという精神科医の文章を読みました。身内や友人をなくした人も多い。仕事では猛烈なストレスにさらされる。仮設のプレハブで寝泊まりして、暖かい食事もとれず、命がけの仕事をしながら、社会的な批判、逆風を受ける。そんな状況にある原発関係者です。
東京電力の企業としての責任は今後も問われるべきものであっても、事故現場で収束のために働く方々の責任は、東電のそれとは全く違うものです。
このコラムを書いた精神科医はこう続けます。復旧や復興は、それに携わる人々の体と心が健康でなければ立ち行きません。働く人への「敬意」と「ねぎらい」が、心の傷の回復の鍵になると思います。
大変な作業が続く原発事故収束業務、ごくろうさまです。私たちみんながそう思い続けていきたいものです。
0 件のコメント:
コメントを投稿