先日のNHKためしてガッテンで、「人は脳で聞く」という言葉がでてきました。音が耳を通過するから聞こえるという機械的な解釈でなく、理解したり、判別するのは脳が選んで聞いているのだそうです。「そうなんだ!」と一人でガッテンしていました。
英語の発音訓練をしていると、耳に「聞こえて」いるはずの音が、どうしてもわからない・・・と悩む人がいます。「耳が慣れていない」と言ってしまえばそれまでなのですが、自分が知っている音以外が耳を通過しても、それがどういうものなのか、判別しかねる状態なのだと思います。
以前中国語の発音を習っていた時、私にはどうしても区別ができない音がありました。何度聞いても「同じ」なのです。でもある時、それがふっと聞こえてきたのです。自分でも「アレッ!」と思った瞬間でした。繰り返し聞くことで、その音が私の耳に定着した、そんな感じでした。でもそれは、私の脳がはっきりと二つの音を識別できた瞬間だったのです。
この経験以降、私は「理解ある先生」(?)になれたと思っています。英語の発音を勉強している人に、「なんで聞こえないの?区別できないの?」とは思わず、「その時」がくるまで、何回も何回も音を送り続けることの大切さを知ったからです。
発音訓練は自転車に乗る練習と同じだと聞いたことがあります。一度身につけると一生抜けないのだそうです。単に暗記したものとは違い、自分自身にしっかり定着した発音は「一生もの」。この「お宝」を身につけて、英語力アップはいかがでしょうか?
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