しばらくしてから、その家族の奥さんが私に言いました。「どうやってお返しすればいいのか、わからないわ」と。アメリカの生活であっても、とても「日本的」な「お返し」という感覚で感謝の気持ちを表したい、そう思った彼女でした。
ペイ・フォワードとは「自分が受けた善意や思いやりを、相手に返す(ペイ・バック)のではなく、別の人に「渡す」ことの意味。
「お返し」をしたかった彼女に「次の新しい家族の人を助けてあげてくれれば、つながっていくよ」と返事をした私。正しく、海外生活における「ペイ・フォワード」でした。
日本にも江戸時代から「恩送り」という考え方があったとか。損得勘定なしで他の人を支える、それが社会に広がっていけば、もっともっと暮らしやすくなるはず、と改めて思う私です。
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