ピアノを習っていた時、新しい曲を先生からもらうと、まずチェックするのは、楽譜にあるシャープとフラットの数でした。黒鍵をたくさん弾くのは大変だ、そう思っていたのは私だけではないはずです。
黒鍵と白鍵が全く同じ大きさのピアノを開発しているピアニストがいらっしゃるのを知りました。平らな鍵盤のピアノを30年前から試行錯誤して制作しているいる菅野(すがの)邦彦さん。
黒鍵と白鍵のスイートスポットが同じになり、音質が均一。キーが変わっても指の運びは同じ(指の練習曲集、ハノンで苦労した身には夢みたい・・・)。そんなピアノの理想の形を求めて今まで4台を試作。最後の完成品「王様鍵盤」の制作まであと一歩。クラウドファンディングを実施中。
ピアノとはこういう楽器である、と全ての人が疑うこともなかった中で、ユニークな発想でいい音を求め続ける菅野さん。繊細なピアニッシモを生み出すため、究極のピアノを作りたいという強い希望が彼の活動を支えているようです。
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